今回は日本特有の建具である襖についての勉強会でした。

80年以上にわたり多彩な襖紙集を発刊されているルノン株式会社の襖紙推進部の方を講師に、日本建築と襖の歴史から、襖の役割、襖紙の素材、襖の構造など、詳しく教えていただきました。和紙と洋紙の違いなど、かなり深い所まで掘り下げた内容で、新しい発見も多く新鮮な内容でした。

講義室の机の周囲を襖本体の展示が取り囲み、襖紙のサンプル帳が全員に配布され、本物に触れながらの講義となりました。原料である楮(こうぞ)などの現物も見せていただきました。天然素材で吸放湿性もあり、健康にも良くサステイナブルな建具であることを再認識しました。

実際実物に触れるといろんな襖紙のバリエーションがあって美しく、襖縁や引き手との組み合わせで様々な表情がありました。

葛飾北斎の襖紙も襖の状態で実物を見ることができ、高級路線の商品ですが、チャンスがあれば提案する自信がつきました。

和室のない家が多くなり、一般住宅での襖の提案が減りつつある中、和の文化に対する世界の注目が高まっており、ICが活躍できる可能性のある分野だと思います。

これまで以上に和の建具に注目していきたいと思いました。

会員No.404 岩﨑有美