今回アンプリチュードさんを訪問し、ショールーム見学と勉強会に参加させて頂きました。

アンプリチュードさんでは、竹・木・和紙・漆など、日本古来の自然素材を現代のライフスタイルに合わせて再構築し、特注品の開発やインテリアデザインの提案をされています。伝統とモダンの融合を目指したその取り組みは、非常に刺激的で多くの学びがありました。



特に印象的だったのは、漆塗りの建具やテーブルの美しさです。漆ならではの深みのある艶と質感が空間全体を上質に演出しており、自然素材の持つ力を改めて感じました。また、瓦を屋根材という固定概念から解き放ち、薄く加工して床や壁にタイルのように貼るという発想もとても新鮮でした。素材の魅力を引き出しながら、用途を柔軟に広げる提案力に感銘を受けました。

ショールームには、京都在住の陶芸作家さんの作品や和食器も展示されており、地域とのつながりや手仕事のぬくもりを感じました。さらに、和傘を照明にアレンジした空間は、写真やホームページだけでは伝わらない臨場感があり、素材と光の調和がとても印象的でした。


勉強会では、スライドを通して京組子のシャンデリアなど、宿泊施設・住宅・オフィス空間向けのオリジナル照明や家具の提案事例を拝見し、プロダクトやマテリアルの多様な活用法を学ぶことができました。今回の見学で得た「伝統素材を現代のデザインに活かす視点」を、今後のコーディネート提案にぜひ活かしていきたいと思います。

会員番号393 武田清美