令和5年6月14日(水)、大光電機株式会社のショールームで開催された6月の勉強会に参加しました。今回のテーマは、「本当に美しい照明計画とは」〜光による内と外の融合編~ 大光電機株式会社 住宅デザイン部 ライティングデザイナーの花井 架津彦 氏に教えていただきました。

前半は、スライドを見ながらの座学からスタート。

ダウンライトの拡散と集光の光を使い分ける事や内装材色の違いによる光の広がり方で空間が激変することなどをとても分かりやすく解説していただきました。夜間、窓にダウンライトの光が映り込まないようにグレアレスダウンライトを使うことや植栽が綺麗に見える光の当て方などプロのこだわりとその技は、感動ものです。

点灯しているのに消灯しているかのように見えるグレアレスダウンライトは、空間をスッキリ見せる効果が高いんですね。反射板(ミラー、ホワイト、ブラック)による違いもしっかり確認することが出来ました。

後半は、ショールームツアーを堪能!

「ライティングルーム 高木家」がリニューアルされていました。LD、寝室で器具や間接照明との組み合わせによる明るさ感や見え方の違いやガラスへの映り込みなどを体感出来ました。

写真左:ガラス面にダウンライトが映り込んでいる
写真右:グレアレスダウンライトを使用して映り込みが消えている

特に壁面の飾り棚に配された間接照明やダウンライトを器具や色温度や位置を変えていくと飾られている物の見え方がすごく変わるのが印象的でした。

やっぱり照明の威力はすごいです! 高級な家具がちゃんと高級に見えるようにインテリアを素敵に見せるには、照明は欠かせない要素だと実感しました。

写真左:飾り棚が間接照明で照らされている
写真右:棚の中のダウンライトのみを点灯
写真左:高級な家具に見えない残念な照明
写真左:高級な家具が高級に見える照明

寝室の照明で柄浮き上がる光壁も点灯の瞬間「わぁーっ!」と声が出るくらいとても綺麗で、たくさんの人に体感してもらいたいツアーでした。

また、竹や籐、陶器といった環境に配慮した自然素材を使った商品や間接照明の施工がよく分かるブースも興味深かったです。

写真左:自然由来の照明器具(陶器)
写真右:SDGsに貢献するかわいい照明器具

照明プランは、昼だけじゃなく夜の景色を考える事や庭とのつながり、光の当て方を考える事で空間の質がグッと上がる事をたっぷりと学ばせていただきました。

今回参加出来なかった人は、花井氏の著書 「庭と住まいの照明手帳」や大光電機(株)のWEBサイトにある「黒の可能性」をぜひチェックして下さいね。

建築系ユーチューバー、げげさんの動画にも4回シリーズで登場されていますよ。

ICA関西のメンバーにも会えて嬉しくて大満足のリアル勉強会でした。素敵なセミナーに参加出来て感謝!ありがとうございました。

加藤由佳里