新緑の河内長野・「井上スダレ」さんでの勉強会でした。
まず見学させていただいたすだれ資料館は、すだれの成り立ちや歴史、発生当時の道具や機械、過去からの文献など数多くの資料が所狭しと展示されていました。
佛教とともに伝来し、日本独自の発展をしてきたそうです。神社仏閣では現在も当時と同じ姿で用いられている「御簾(みす)」。そして、建築ではインテリアエレメントとして幅広く現代の住まいに溶け込んでいます。
すだれの材料の一つに竹がありますが、「真竹・孟宗竹・大名竹・伊予竹など」様々な種類があって、それらも竹の状態での展示もあり、とても分かりやすい展示となっていました。と同時に改めて「すだれ」に興味がわきました。
資料館には珍しい所蔵品の展示もあり、外国のものや日本の古いものなど、どれもそれぞれに細かな細工などが施され、大変興味深いものばかりでこの資料館だけでも時間が足りないくらいです。
次に拝見したショールームには現代のすだれがこんなに種類があり、それぞれに違った表情があるのだと実感しました。
照明器具に使われているものがあり、それがキラキラとゴールドに輝いていて、参加者みんなの注目の的でした。
「シンプルなすだれを照明器具に巻いているだけ」とのお答えに驚きながらも皆、すだれの奥深さに感心しました。
そのあと、スダレ工場見学・すだれセミナーと盛りだくさんな内容で本当に「すだれ愛」いっぱいの営業さんからのお話も尽きず、充実の勉強会でした。
ショールームでの商品展示を見ながら、「今度、提案してみたい」との嬉しい声もありました。
井上スダレの皆様、ありがとうございました。
井上スダレさんの敷地周辺には竹林が多くあり、お隣にある金剛寺には立派な御簾が飾られていました。
簾という言葉が初めて登場した万葉集歌↓↓
『君待つとわが恋ひをればわが屋戸の簾動かし秋の風吹く』
遠島和恵